野田佳彦首相は10日午前、環太平洋連携協定(TPP)の交渉参加方針について、次期衆院選の民主党マニフェスト(政権公約)に盛り込む考えを表明した。視察先の福岡市内で記者団に「TPPと日中韓自由貿易協定(FTA)などを同時に追求する姿勢で、これはマニフェストに明記することになる」と述べた。自民党はTPPの交渉入りに慎重姿勢を見せており、年内も視野に衆院解散の時期を探る首相は、与野党の対立軸とする狙いとみられる。
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