外務省が、在外公館大使と同じ権限を持つ沖縄担当大使をトップに据えて沖縄に置いている出先機関「外務省沖縄事務所」が、ことし、設置から１５年を迎えた。地元からの意見聴取と対米軍交渉の役割を担うが、県や在沖米軍との３者でつくる連絡協議会は２００３年５月を最後に休止されたまま。「要請内容は東京（外務本省）にしっかり伝えたい」という判で押したような対応ぶりが影響したのか、同事務所に寄せられる地元からの要請件数も低調だ。果たして、沖縄の声は政府へ届いているのだろうか。歴代大使の発言や、事務所設置当時に県知事だった大田昌秀さんへのインタビューから、同事務所のあり方を検証する。（政経部・平島夏実）
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